気管支拡張症では痰がたまりやすく、これが息切れや咳の原因となります。
呼吸を楽に保つためには、日頃から痰を出しやすくする工夫や、体を動かして呼吸機能を保つことが大切です。

痰を上手に出すコツ
痰を出すことは、気道をきれいに保ち、症状の悪化を防ぐために大切です。
痰を上手に出せない方は、以下の方法を試してみましょう。
深呼吸
鼻からゆっくり息を吸い、口から最後までゆっくり吐き出します。
これを5回ほどくり返します。
ハフィング
腕を組むようにして脇腹に手のひらをあて、口を開けて声を出さずに「ハッ、ハッ、ハッ」と3~5回、強く速く息を吐き出します。息を吐くタイミングで、脇をしめて腕と手のひらでお腹を軽く押すと効果的です。
咳
ハフィングのあと、軽く咳をして痰を外に出します。強く何度も咳をする必要はなく、3回程度にとどめましょう。

ポイント
- 痰を出す前に少量の水を飲むと、痰がやわらかくなり出しやすくなります。
- 1~3をくり返して行います(目安は20分程度)。
- 朝起きたときや歯みがき後など、痰が出やすいタイミングで行いましょう。
- 食後すぐは避けるようにします。
※息苦しさ、胸痛、めまい、血痰があるときは無理に行わず、医療スタッフに相談してください。

運動・呼吸リハビリテーション
息切れを改善し、体を動かしやすくして日常生活を続けやすくするための治療を「呼吸リハビリテーション」といいます。
その中心となるのが運動療法です。
ウォーキングや自転車こぎなど、息が上がらずゆっくり続けられる運動によって「息切れしにくい体」を目指します。また、足や腕の筋力トレーニングを行うことで筋力を高めていきます。
効果を実感し、維持するためには、根気よく続けていくことが大切です。
運動療法の例
- ウォーキング
- 室内での足踏みや自転車こぎ
- 足・腕の筋力トレーニング(ペットボトルや軽いダンベルを使った腕の曲げ伸ばしなど)
そのほかにも、運動を行いやすくするための準備や工夫を組み合わせます。
運動するための準備や動かし方の工夫
- 呼吸練習(呼吸の仕方を整える)
- ストレッチ
- 痰を出しやすくする排痰法
- 日常生活動作(生活の中での体の動かし方)の工夫
呼吸リハビリテーションは専門的な評価にもとづいて、一人ひとりの症状や生活に合わせたプログラムを作り、医師や理学療法士の指導のもとで進められます。適切な方法で始めるためにも、まずは医師に相談しましょう。

